イランは文化のある国で、インフラも整っている。しかし、日本人にとって一困るインフラはトイレかもしれない。女性にとって、常に人前で髪を隠さないといけないことを除いてだが。
イランに入った瞬間、男子トイレはイスラム式になる。要するに、間違って入ったとしても、便器だけで、男性用か女性用か判断できない。場所をとって効率も悪い。
もっとも、女性側に入ったことがないので、ひょっとして欧米と大きく違うのかもしれないのだが、そんな感動を聞いたことがないので、多分同じだろう。この徹底したイスラム方式は、僕の数少ない経験からは初めてだと思う。モロッコも、アルジェリアもトイレは西洋方式に近かった。
要するに、イランでは男子専用の小便器がない。すべて個室方式である。で、入ってどうするのか戸惑ってしまう。内部は和式に極めて近い。ただし水で濡れていることが多い。聞くところによると、イランの男子も女子と同様、どのような用であってもしゃがむらしい。
それと、便器の横にウォシュレットでなく、栓付きの小さいシャワーがある。それをどう使うのか、慣れない場合には困ってしまう。そんなシャワーがない場合、水が汲み置きされている。これらのため、個室の内部が濡れているわけだ。欧米やアジアからの観光客に対しては「適宜に使え」ということなのだろうが、旅慣れていないと困るだろう。このブログを読んだ人は事前に対応を。
それとついでに、これはアラブ以外でもよくあるが、紙を水に流せない場合が多い。流すと詰まってしまいかねない。その場合、個室にゴミ箱があるし、雰囲気が漂っているし、よくわかる。これは仕方ないのだろう。
あまり品の良くない話題だが、旅行の場合の必需情報なので書いておく。
2013/07/11