参議院選挙が終わり、民主党の色が大きく褪せた。維新の風も凪を迎えてしまった。そして、デジャブ的な自民党政権の復活である。ここ数年、政治の目先を少し変えたが、どれも酷かったからか。
政治家に必要な資質とは何なのか。これまでの政治を反省すると、資質として必要な1つは、歴史観に支えられた豊かな教養だろう。この教養が、今後、国の進むべき方向を正しく定めるためのベースとなる。もう1つは、国のための献身であり、決断力である。代議士は選挙区の代表なのだから、選ばれただけで十二分に満足すべきである。代議士に満足せず、それ以上の地位や金銭的成果を求めるのなら、そもそも代議士になる資格がない。
以上の資質を満たした政治家がどれほどいるのだろうか。皆無とは言わないまでも、いろんなスキャンダルから類推するに、希少種であることだけは間違いない。
それ故、僕自身は政治に大きな期待はしていない。日本という国が悪くなることさえ阻止してくれれば十分ではないのか。そう思えてならない。日本を良くするためには、政治に頼むのではなく、自分達で努力するしかない、それが本来のあり方だと思っている。だから、ついでに言うと、政治に多くを依存する企業は嫌いだ。
昨日の選挙に対する僕の行動も、この考え方の反映だった。投票に行くには行ったが、8時の締め切りぎりぎりだった。仕事が忙しいこともあり、「無理して行っても仕方ないかな」と思っていたのだが、ふと、「最悪の結果だけは阻止しないと」と思いたった。そこで、伸びてほしくない党の対抗馬に投票することにし、投票所に駆けつけた。世の中、ぎりぎりに投票するのも多いようで、5人ばかり投票に来ていたと思う。
一方、驚いたこともあった。京都市では、ついでに市議会議員の選挙も行われていたのだ。そんなこと、考えもしていなかったので、誰に入れたらいいのかわからないまま、「?」と書いて無効票を投票した。あらかじめ知っていれば、「京都の街中に車の乗り入れを禁止します」とか約束している議員を探し、投票したのにと思った。
2013/07/22