川北英隆のブログ

積立金基本指針に関する検討会

「って何のこっちゃ」というところだが、要は公的年金の資金運用が一元化するため、これまでばらばらだった運用方針の統一化を図ろうという主旨の、厚労省主催の検討会である。
もう少し説明すると、公的年金(報酬比例部分)は、厚生年金(年金積立金管理運用独立行政法人、長ったらしすぎて覚えられないので略してGPIF)、国家公務員共済、地方公務員共済、私立学校教職員共済が大部分を占めていた。こられの資金を2015年10月から「一元的」に運用しようとしている。その運用指針作りである。もっとも、公的年金はこれだけではなく、実はもっといろいろあって複雑怪奇なのだが、それはさて置く。
「一元的」と一元は異なっている。今回の措置は、これまでの事務組織や運用機関を残したままであり、それぞれの運用方針がてんでばらばらにならないように、縛りを作ることに意図がある。どういう結果になるのか、具体的にはまだ見えない。今年度いっぱいの議論とか。
それはともあれ、その検討会に出席して「あれれ」と思った。元日本生命関係の検討会委員が多数を占めていたから。総勢6人の委員のうち、浅野幸宏氏、臼杵政治氏と僕の3人がそうである。実は、事前に委員名簿は配られていたのだが、性格がいい加減なので、出席してはじめて悟った次第だ。
しかも、臼杵氏はGPIFと国家公務員共済、浅野氏は地方公務員共済、僕は私学共済の資金運用に関わり、外部者からは「壮絶なバトル」、「縄張り争い」がイメージされる。元の組織か、今の組織かというところか。実際は今の組織から莫大な報酬をもらっているわけでもなし、元の組織とは縁遠くなっている(少なくとも僕はここ数年、日本生命の東京の本社ビルに近寄ったこともない)ので、何も起きないだろうが。
意味があるとすれば、3人は各々親しいながら、揃って顔を合わすこともなかったから、合同同窓会みたいなものか。そう考えれば楽しみな検討会である。

2013/07/31


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