川北英隆のブログ

北海道からの帰りいろいろ

利尻からの帰りはフェリーで稚内に渡り、稚内からはJRで札幌に戻った。かつて乗った稚内と札幌間がどうなったのか見る目的もあった。さすがに札幌からは飛行機で帰ったが。
学生時代、北海道での登山旅行は大阪から夜行の急行「日本海」で青森に入り、そこから青函連絡船で函館に渡った。夜行は超満員だった。トイレに行くのも大変な状態だったから、夕方に青森に着くまで席を立たなかった。食事はどうしたのか。確か、新潟付近での停車時に窓から駅弁を買ったのだと思う。だから、青森駅に着いた時にはほっとしたし、鯨肉のカツカレーが美味かった。帰りもおなじ急行日本海だったが、こちらは空いていたように思う。
それはともあれ、41年ぶりに降り立った稚内のフェリー発着場と稚内駅はこざっぱりした風景に変わっていた。魚はもちろん、漁船やバスの排気ガスの臭いもなかった。街中の店は魚が豊富で美味い。値段はといえば、東京や大阪よりは安いが、びっくりするほどではない。
信頼感に乏しいJR北海道の宗谷本線は以前と同じディーゼルである。揺れながらすごいスピードを出したので、スペインの事故を思い出した。原野や農場の風景が旭川の手前まで続いているから、脱線したとしても草木がクッションになるかなとは思えたが。
札幌では北海道大学の入り口で東京の某教授の姿をみかけた。多少の面識はあるものの、お互い?面倒なので知らないふりをした。一瞬では気づかなかったから、その程度のものだろう。
千歳空港は混雑していた。普段乗る新幹線もそうだが、夏休みなのでガキがうろちょろし、しかもカモメよりもうるさくギャーギャー騒ぐ。頭をコツンと一発叩いてやろうかなとも思うが、ここは日本、コツンでも「体罰教員や」とバカ親に騒がれかねないので、ぐっと我慢した。
飛行機から入道雲が見えた。目線と同じか少し高く見えたので、1万メートル以上に達している。はるか下に富士山が低く見えた。夕方だったので黒々していた。空はラッシュなのだろう、同じ方向に飛ぶ飛行機が3機、反対方向に1機あった。そのうちの1機の飛行雲がリボンのようにゆらゆら波打っていたり、双発なので雲が2筋に分かれたりしていた。
その飛行機だが、スッチーが喋りまくって迷惑だった。棚の荷物、シートベルト、着陸時の電子機器などの注意を再三再四やる。カモメになって飛行機の外から騒げやと言いたくなる。ヒステリックなオバさんでもある。
飛行機は伊丹に着く便にしてあった。モノレールを使い阪急京都線に出た。モノレールは万博記念公園を経由する。そこには、かの太陽の塔がある。今回、初めて見た。当時、万博には行かなかったので。目にはライトが灯り、なかなかの迫力と魅力だ。
そんな万博記念公園駅でバカ姉ちゃんたちが大挙して乗り込んできた。こっちは髪を明るく染め、目を黒々と塗りたくり、きゃりーぱみゅぱみゅ風の衣装で固めている。顔が顔なので(「顔に合った化粧をせえや」)、ムジナのようでもあり、何やら妖怪のようでもあり。水木さんならどう分類するのか。こっちはコツンと一発叩こうものなら痴漢行為と訴えられそうなので、というかそもそも近づきたくないので、急いで南茨木駅で乗り換えた。

2013/08/11


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