川北英隆のブログ

夏はシエスタが極楽

利尻での勉強会の合間、共同研究者が「東京は暑いらしく、こんな日に満員電車に乗って会社に行くなんて考えられない」とつぶやいた。非難の反応が東京の知り合いから返ってきたとか。
でも、利尻での天国はほんの短期間だった。今日、大学の事務がお盆休みにもかかわらず、研究室に出てきた。トルクメニスタンの留学生からアポが入っていたためである。さすが、砂漠の国の留学生、あまり暑そうな様子もなかった。
研究室はえらく暑い。周りの研究室も休みの所が多く、冷房を入れている部屋が少ないためか、僕の研究室の温度があまり下がらない。
昨日の京都の最高気温は39.0度、今日の朝の最低気温は26.8度である。東京の最高気温(38.3度)よりも上がったが、昨日の東京の最低気温(30.4度、国内では1990年の糸魚川市の30.8度に次いで2位)や今朝の最低気温(28.4度)よりは下がった。あまり大した差ではないか。と、高地の四万十市の最高気温が1時42分に41.0度に達し、国内最高を更新したとか。万歳三唱ものだ。
ふと小学生の頃の夏休みを思い出した。母親の実家(農家)に行くと、いつも昼下がりに婆ちゃん(母親の母親、きみえ婆ちゃん)が「暑い時に外に出たらあかん」と言っていた。そして「昼寝が一番、極楽、極楽」と。その婆ちゃん、28年前かと思うが、極楽に行ってしまったため、それ以降、その実家に行ったことがない。
多分、どの農家も夏の昼下がりに仕事なんかしなかったのだろう。やってられないというのが本音か。太陽の照りつけるイタリアやスペインにシエスタの風習があるのと基本は同じだと思う。
日本もこう暑いと、ラテンの国を真似てシエスタはどうか。都心のオフィスで寝る場所の確保は大変だろうが、夏だから床にごろ寝でもいいと思う。宅配便が来たら、「全員床で死んでる、110番」と思われるかもしれないが。

2013/08/12


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