京都と東京の鱧料理を連日、続けて食べる機会があった。予約した知り合いは「ごめんね」と言い訳していたが、鱧は好きな魚だから、何の問題もない。「美味い、美味い」と食べてしまった。
問題は、どちらの鱧がより美味かったのかである。「鱧は関西の料理やし、京都やろ」と思うのは考えが浅い。お金を持っているのは東京、料理人が関東に集まっている。というのは冗談に近いが、今回の料理の食べ比べの結論は「東京」だった。そもそも値段が違っていたし、その結果として鱧料理の種類も東京の方が豊富だった。だから当然の結果に近いのだが。
鱧は、吸い物、湯通し、炙り、しゃぶしゃぶ、焼き物、茶碗蒸しなど、いろいろに食べられる。それらをちゃんと出してくれるのが神田明神下の左々舎である。僕が微力ながら(遠いので、最近はあまり行かないながら)応援している店である。
東京の会食で同席した旧友の2人は、「以前、川北はんと一緒に来たことがある」、「美味いからまた来る」と評価していた。最後は店の名刺をもらって帰った。是非とも再来してほしいものだ。
2013/08/18