川北英隆のブログ

友人の定年に思う

この年令になるといろんな手紙やメールが舞い込む。その1つが「退職しました」というものだ。実は、組織の改革をやろうとしていたら、上司(トップ)から梯子を外されたという例もあった。
その友人(というと、年上だから怒られるかも)の慰労会を兼ねて、暑気払い、邪気払いをしたのが数日前である。慰めたわけではないが、「定期的に行かないといけない所がなくなったのは目出度いこと」と、その友人を評価していたら、「月に1回くらい出たらいい所を、今、探してもらっている」とか。
今日は、中学から大学時代の友人から連絡が来ていて、7月末で会社を退職、今後は晴耕雨読を目指すとか。つい先日、利尻のことを書いたが、その41年前に北海道に一緒した友人である。最近はあまり会っていない。晴耕雨読なら、こちらもそれに近い職業かもしれない(暑い日、雨の日、雪の日には出勤したくない)ので、近々連絡して会いたいものだと思っている。
元の会社の同期で、まだ働いている者の数も少なくなった。バイト程度でよければ元の会社で勤めることはできるらしいが、定年の前後であまりにも待遇が違うから、家での居心地が悪い場合を除き(こっちがそう想像しているだけだが)、勤めたいと希望する割合は比較的少ないようだ。
で、その退職後のバイトをやっていると、若手の常勤にいじめられるというか、邪険にされるらしい。対策として、その彼を別室に呼んで、「あんたの上司の誰それをよく知っているんやけど」と脅すそうだ。そうすると、翌日から扱いが良くなるとか。
雇用を65歳まで伸ばそうとの案が真剣に議論されているが、若手にとって年寄りの扱いは大変だろう。年寄りの定年を先送りすることで、本当に日本の生産性が上がるのか。経済団体や政治家を見ているかぎり、生産性が上がるとは思えない。

2013/08/20


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