昨日、仕事に一区切りつけ、大文字山に入った。タイの美味い食事で付いたかもしれない贅肉を少しでも落とそうというわけだ。仕事は家でもできるが、山歩きは家ではできないがモットーかな。
8月末、タイ出発時にうるさかったクマゼミが鳴りをひそめ、疎水縁の桜並木に薄緑に透けた羽を付けたまま横たわっていた。代わりにツクツクホウシが鳴き、時たまミンミンゼミも鳴いていた。季節が大きく変わったようだ。
山に入ると、それまで薄日の差していた空が怪しくなり、遠くで雷が鳴ったかと思うと、滝のような雨になった。かつて、九州の湧蓋山(わいたやま)で出会った雨以来の強さである。湧蓋山では、登山道がくるぶし以上の深さのある沢になり、たちまち登山靴を水浸しにしてしまった。昨日の大文字山は湧蓋山ほど道が急ではなく、かつ雨もそこまで強くなかった。しかし、下り道では一面に水が流れ落ちている箇所があり、トレラン用の靴がすっかり濡れてしまった。
家に帰って調べると、湧蓋山に登ったのは1995年9月3日、18年前の同じ日だった。偶然とはいえ、次に9月3日に登山する時には気をつけないといけない。もっとも、昨日は雨が降るとわかっていた。傘も準備し、濡れていけないものはビニール袋に入れておいたので、被害はなかった。洗濯物が溜まっただけだ。カミさんは怒り、もう一回雷が鳴る(昨日のことだから、鳴った)かもしれないが。
2013/09/04