川北英隆のブログ

大文字山はどうなったか

昨日は鴨川の被害状況を見てきた。今日は大文字山だった。南禅寺の境内に大量の土砂が流れ込んだと報じていたので、その裏山である大文字山にもしや大きな被害がと思った次第だ。
夕方、大文字山に入った。すると、銀閣寺の参道の様子が変だった。砂が流れ込んでいた。銀閣寺付近の大文字山は花崗岩が多いので、参道に流れ込んでいるのは花崗岩質の細かな砂である。泥ではない。大文字山に登るとき、いつも歩くのは参道ではなく、その1本裏の民家の間である。その裏道が酷かった。想像するに、大文字からの沢が増水であふれ、その水が大量の砂を道に運んだようだ。普段は裏道の下を、沢が暗渠になって流れていると思う。
山道に入ると、銀閣寺の真裏にある水場が消失していた。水場はそもそも伏流水の流れだったのだろう。それが上部の斜面ごと崩れ落ちていた。水場が消失したことは、夏の山歩きの痛手だ。事前に水を準備しないといけない。
しかも、水場の少し先にある沢も大量の土砂を運び、登山道の下に設置してあった土管を埋めてしまったようだ。このため、道に水があふれ、その下流部で登山道がちょっとした沢になっている。そのままだと、今後は雨の度、道にかなりの水が流れるだろう。
そこから先、大文字山の登山道には大きな被害はなかった。もっとも、2ヵ所、メインのコース以外の道が崩れたのだろう、「通行困難」の表示が張られていた。急遽、昨日に張り出したのか、感心なことだ。また、メインのコースには倒木が目立ったが、大した障害にはなっていない。
以上、報告である。

2013/09/18


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