今日、東京で以前から決まっていた委員会があった。東京エレクトロンの東社長が委員長として出席することになっていたが、先週だったか、急遽欠席の通知があった。急な海外出張かと思っていた。
その東京での委員会に日帰りで出席し、京都に帰ってからネットのニュースを何気なく開けると、東京エレクトロンとアメリカのアプライドマテリアルズとの経営統合のニュースが報じられていた。場所は東京とのこと。「そうだったのか」と思った次第である。
当然、こういうニュースはインサイダー規制の関係から伏せられる。だから、何故欠席されたのかは不明だった。しかし、いつも律儀な東さんのことだから、事前の(確か2月前には決まっていた)予定をキャンセルされたのには相当重要な用件があったとは察知できた。しかし、半導体製造装置で世界トップのアプライドマテリアルズと経営統合するとは、予想できなかった決断である。
この決断が成功するかどうかは予断を許さない。しかし、東京エレクトロンも業界では世界トップクラスの企業である。不必要な競争を回避し、その力を製品開発力に生かすのであれば成功するだろう。
東京エレクトロンはベンチャー的に発展した企業である。創業者ではない東社長にも、その創業当初の精神というか意気込みが残っているのだと、これは普段から感じていたことではあるが、今回改めて認識した。是非とも成功してもらいたいものだし、多くの日本企業の模範となってもらいたいものだと思ってやまない。
2013/09/24