川北英隆のブログ

株主優待を使ってライオンへ

株式投資の成果として株主優待制度がアピールされている。テレビに株主優待を使いまくっている投資家が登場しているそうだ。僕は株主優待を目当てに投資するのは間違いと思っている。しかし・・・
株主優待制度として一番有名なのは、というか昔の関西人が夢見たのは私鉄である。とくに沿線距離の長い近鉄の無料パスである。株主優待乗車証と言うらしく、現在の近鉄の場合、51000株以上持っているとくれると書いてある。僕が小学生当時の私鉄の株は相対的に高かったから、無料パスはステータスシンボルだった。その小学校の友人の家に無料パスが来てたのを覚えている。でも、サラリーマンをやっていて、かつそれで通勤していないかぎり、無料パスをしょっちゅう使うわけでもないから、ステータスシンボルの域を出ない。
何てうそぶいていたところ、相続の結果、父親の持っていたサッポロビール(今はサッポロホールディングス)の株を持つことになった。すると、サッポロが経営しているビアホールのライオンの2割引券が送られてきた。1000株の株主だったと思うが(多分)、年間5枚来る。
その券を持って、昨日、「今日は体を動かしすぎてしんどいので食事を作りたくない」というカミさんを連れ、近くのライオンに行った。実はライオンはビールがすごく美味いので好きである。適当に注文し、悪酔いしない程度にビールを飲み、6000円払った。2割引だから1500円程度引いてもらったわけだ。ここから計算すればすぐに判明するように、夏にガバガバ飲んだとしても、割引券5枚はたかだか年間1万円の値打ちである。現在の株価が400円程度、1000株で40万円の投資、1万円は投資金額の2.5%である。配当の7円/株を含めて、4%程度の投資収益、これでは少々物足りない。
ということで、東京に土地を持っているサッポロがオリンピック景気で値上がりしたら売ろうかと思っている。でも、2割引で樽生ビールを思う存分(といってもタダではないのだが)飲める魅力は大きいような。やはり僕も、つい目先の利益につられる浅はかな投資家であったのか。

2013/10/17


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