『経営戦略とコーポレートファイナンス』(日本経済新聞出版社、3200円+税)が出た。来週にでも店頭に並ぶはずと聞いている。5年前に出た『日本企業のコーポレートファイナンス』の続編である。
筆者は、砂川伸幸(「いさがわ」と読む、神戸大学)、杉浦秀徳(みずほ証券)、佐藤淑子(日本IR協議会)、そして僕の4人となっている。「なっている」と書いたのには理由があり、あまり大した貢献をしていないから。全原稿を読み、コメントし、直すべきものを直してもらったことと、前書きを書いた程度か。その他、本書の内容は日本企業を題材にしたケース分析が主体なのだが、その対象企業のフォローもしているかもしれない。
前回の『日本企業のコーポレートファイナンス』は好評だった。今回はスタイルこそ前回と似ているが、前回が配当政策とその裏側にある内部留保の配分比率に焦点を当てたのに対して、今回は、企業が内部に保有している資金と外部から調達する資金を併せて、それらをどのように経営に活かすのかに焦点を当てている。企業を取り巻く環境変化に応じた企業経営の変化が、今回の大きなテーマだと言っていい。
ということで、日本企業の経営に関心のある読者に是非読んでもらいたい。
2013/10/22