新聞の話題にもなったが、今年は台風の発生個数が多い。現在28個、通常の年は11月と12月に2個程度発生するので、30の大台に乗る勢いである。そうなると1994年以来だが、珍しくはない。
気象庁は台風の過去の統計を公表している。1951年から、今年を入れずに62年分の数字が揃っている。そのうち、発生が30個を超えているのは14回である。10年刻みに数えると、70年までと80年までの10年間はそれぞれ5回と4回あり、多くの台風が発生していた。最高は1967年の39個である。今年が30の大台に乗るとして、むしろ1995年から去年までの18年間が少なすぎたと考えるのが正しいだろう。
しかし、である。本土への接近数(本土に300km以内に近づいた数)を眺めると、今年の10月は3個である(現在接近中の27号は入っていないようだ)。10月に3個以上接近したのは、2004年(3個)、1979年(3個)、1955年(4個)だけ。しかも2001年以降、数が増えているように見えてしまう。ざっと眺めた程度だが、台風が目立って遅くに発生するようになったとは統計上見えないため、高気圧の配置が変化しているからかもしれない。
その台風、先週と今週、僕が東京に出てくる日程と合っている。先週も書いたが、今週も大雨情報を気にしながら週末に京都に帰らないといけない。困ったことだ。
ついでに、気象庁のHPには日本付近の気象衛星の画像がある。それによると、台風28号(中心気圧905hPaと超大型)の目はまん丸でくっきりしている。生きのいい証拠である。飼い猫が病気かどうか判断するのに、「目を見たらわかるやん」、「今日は目に力があるから治ったかな」とか言っていたのを思い出す。
追記(11/3):少し「台風接近」の範囲を広くとって「国内への接近数」とした場合、今年の10月は6個となった。10月としての最高記録である。
2013/10/24