以前、日経の土曜版に掲載されていたと思うが、スマホの利用方法で一番多いのがナビ(地図情報)機能とのこと。でも、この利用、確かに便利だろうが、その地図を睨みながら歩くのこそ相場失格だ。
ながら歩きが危ないのは「相場で儲からないタイプ1」で書いたとおりである。そのながらをナビ機能でやってしまうのは二重丸の相場失格だと判定する。何故か。
まず、どこかに行く場合には、急に思い立った場合はともかく、事前に調べておかないといけない。目的地の地図をしっかり頭に入れ、現地に赴く。これが鉄則である。これは相場にも通じて、売買に際して企業のことや市場価格の位置をしっかり把握しておかないといけない。
さて、初めての現地では地図でイメージしていたのと異なることが多い(現在はグーグルで地図と写真を見ておくと、都市部ではイメージが大分確かになって便利)。その時に、ちらっと地図を見ることだ。スマホのない僕は地図をプリントアウトしている。昔は冊子になっている地図をコピーしておいたり、目印がはっきりしている場合は略図をメモして持参したりしたものだ。もちろん山に行くときは地形図と、ガイドブックがあればそれを持参する。
それなのに、現地でスマホと睨めっこというのは、相場でいうと、足下だけ見て売買するのに等しい。大きな相場の流れを無視した投資スタンスである。デイトレーダーならともかく、普通の投資家として基本ができていない。ということで、現地でスマホと睨めっこが常態化しているのなら、相場の世界に入らないこと。入りたいのなら、これまでの態度を悔い改めないといけない。
2013/11/03