川北英隆のブログ

最低やん購買データの無断転売

今日の日経紙面のトップニュースは、購買データを外部に販売してゼニを稼ぐ企業の行動が活発化していると報じていた。どんな企業かは次に書くとして、結論は、そんな企業はボイコットだ。
新聞に名前の登場する企業は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、ヤフー、アスクルである。蓄積データを外部に堂々と販売しようとしているようだ。少し前、JR東日本のスイカのデータが外部販売されようとして、大問題となった。
それと同じで、企業に蓄積されたデータから、変な?行動パターンや趣味を含めて、すべて筒抜けになりうる。もちろん名前を分からないようにしているのだろうが、より分析効果を増そうとすれば、匿名性をどんどん薄くしないといけない。究極は、すりガラスの向こうから自分の姿が透けて見える状態にまでいってしまうだろう。
最近買ったパソコンやタブレットを設定するときに気づいたのだが、今では「利用者の位置情報」を要求してくる。その要求に応じる必要はないので、提供に関して「いいえ」を選択している。その結果、地図情報を見ようとすると、ソフトが「位置が分かんない」と言ってくるが、「こっちは大体分かってるので、どうでもええで」と、自分のいる付近を拡大して見ることになる。それで十分に役立つ。
今の日本は個人情報に対して異常なくらいに神経質だ。それなのに、個人情報も個人情報、購買データをゼニさえ積めば買えるようにするなんて、企業は何を考えているのか。「情報を外部に販売することがあるけど、ええか」との許可ぐらい、最低限とっておかないといけない。カルチュア・コンビニエンス・クラブ、ヤフー、アスクルはすべて僕には無関係だから、本当のとこ関係ないのだが、他の企業がその悪魔のささやきに声を貸し、魂を売らないようにと、あえて書いておきたい。

2013/11/10


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