川北英隆のブログ

食品偽装で思い出した鶏米

有名どころというか、適当な(「適当やな」という意味の適当な)レストランが産地や種類を誤魔化していた事件で思い出したことがある。それは、某大手スーパーDの系列の店で買った「新米」事件だ。
故あって、そのDの系列の店で米を買おうとした。どうしようかと迷っていると、季節も季節、「新米」と札の張ったコーナーに米がかなり置いてあった。聞いたことのない米の種類だったが、「早場米かな」と思い、買った。家に持って帰り、いつもの炊飯器で炊くと(この程度の食事の用意は誰でもできる)、米にツヤがない。いつもなら蓋を開けると立つオブラートもない。食べると堅い。
「新米なので水加減を間違えたのか」と、その日は思った。しかし、しばらくしてもう一度炊くと、やはり同じ。「米の種類の問題かな」と思っていたのだが、今回の事件で、偽装ではないかと思い直した。最初から、倉庫に眠っていた「前年の新米」を放出したのかもしれない。
今でも、そのまずい米が残っている。家内が「ミリンを入れれば食べられる」とネットで調べたおかげで、「その効果はまあまあやな」と食べ尽くす目処はたったものの、すでに古古米になってしまったのではないか。鶏やあるまいし、コッコと「米うまい」なんてことはない。
スーパーのDというよりは納入業者の問題なのだろうが、その偽装と疑われるようなまずい米の納入を監視できない経営体制の罪は重いのではないだろうか。

2013/12/11


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