友人の植田兼司氏から「本を書いたので」と『一流の決断力』が送られてきた。出版社は日本能率協会マネジメントセンター。帯にライフネット生命社長の岩瀬大輔氏の顔写真がある。
その顔写真の上に「ぶれないリーダーが日々実行している70のこと」とある。次に紹介するリップルウッド時代、植田氏は岩瀬氏の上司だった。
それで、「植田氏の写真はあるんかいな」と探したがどこにもない。所属と経歴だけだった。元東京海上火災、リップルウッドの日本法人を経て、2008年、いわかぜキャピタルを設立し、現在に至っている。経済調査、株式投資の経歴が長く、1999年に特命でリップルウッドに出向、多くの買収案件を手がけていた。リーマンショックの直前だったと思うが、独立、起業し、現在は中国やベトナム案件のコンサル的な業務を行っていると聞いている。
本と一緒に届いた手紙には、「この本の紹介を」と書いてあったので、とりあえずはブログで紹介した次第だ。
植田氏とは長い付き合いである。昭和60年だから1985年頃、D氏が始めた「東京海上、興銀、三菱信託、日生」の勉強会以来だ。D氏とは、岩瀬氏と一緒にライフネットを立ち上げたD氏だ(記号で記号を説明するのは変だけど)。それ以来、植田氏とは年に2回くらい、ほぼコンスタントに会っているだろうか。最近は別に大した話しをするわけでもなく、世情や経済への感想を述べあっているように思う。
植田氏と一緒に本を書いたこともある。僕のHPには掲載していないが、アマゾンのページにある『21世紀 日本の金融産業革命』(1999年、東洋経済新報社)である。植田氏がリップルウッドに出向する直前だったと思う。というのも、東京海上のビルで打ち合わせした記憶があるので。当時のどんどん沈んでいく日本の金融に対する「あがき提案」みたいなものだったか。
その植田氏の『一流の決断力』をぱらぱら見ていると僕の名前も登場していた。同じような考え方を述べている箇所も多い。これから世に出ようという若手に参考としてほしいものだ。うだつの上がらない古手の経営者にもだが。
2013/12/15