ニカラグアの地理的な特徴を知るにはグーグル・アースを開くのが手っ取り早い。手始めに首都のマナグアから見てみたい。マナグアは湖の南に位置する。その北側に目玉の開いた半島がある。
その形からして火口湖だと推測できる。よく見ると、マナグア市内にも(つまり建物の密集地帯にも)穴ぼこみたいなものがある。確認していないので、そのすべてがとは言えないまでも、これらは火山の火口の名残りである。もう少し視野を広範にして、マナグアを北西から南東に横断して眺めても、丸い湖や山が連なっていることが確認できる。
要するに、火山の連なりの中に首都マナグアがある。首都の中に火口湖がある国なんて、今まで見たことがなかった。さらにいうと、訪問した時には、首都から少し離れた東側にもくもくと煙が上がっていた。聞くと、それも火山だという。驚きである。しかも、火口湖のすぐ横に断層があるとかで、それも見学できる。「何でこんなとこを首都としたんや」と不思議であり、誰も明快に答えてくれないから、疑問は今でも続いている。
ニカラグアには、西からマナグア湖とニカラグア湖という大きな湖がある。直感に近いが、これらの湖の中に火山があることからすると、大きな火口湖かもしれない。それで、この2つの湖を利用し、太平洋と大西洋を結ぶ運河の計画が早くからあったとのこと。現在ではパナマ運河が実現しているが、計画としてのニカラグア運河の方も、ほぼ同時期からあったらしい。
ネット情報によると、今もその運河の計画が模索されているとか。河川と湖以外は低地が続いているから、比較的簡単に太平洋と大西洋をつなげるだろうと思う。そうなると、ニカラグアが飛躍的な発展を遂げるかもしれない。少なくとも地理の授業を変えるだろう。問題は火山の爆発だろうが。
下はマナグア付近の眺めである(グーグル・アースから)。
2014/01/10