川北英隆のブログ

京都の店・桜田

同僚のK氏が「美味いとのことだ」というので、桜田に行ってみた。烏丸から仏光寺通りを少し入ったところにある。玄関は老舗らしい雰囲気が漂い、入るとお香の香りがした。
事前に電話で予約したのだが、混んでいる雰囲気があった。「どこで分かるねん」と言われても困るが、そこは経験、電話の感じから伝わってくる。店を入った瞬間、流行っている店だと再確認できた。入ってすぐのカウンターも、奥の椅子席も、さらに奥の座敷も、賑わいが伝わってくる。
ここは日本人の常識として、一番安くはないが、高くもないコースを予約していた。そういう値段である。
それで内容はどうだったと言われると、それぞれの料理の質が高い。エビのしんじょの入った吸い物、タケノコと海老芋の煮物、おかめの小さな器に入ったぬたが美味かった。この評価に加えると、器が凝っている。味付けは上品であり、奥ゆかしい。
僕にとって、今年最初に食べる正統派の日本料理だったこともあり(正月に日本にいなかったから)、安らぐ一時だった。といっても、食べるのが早いものだから、2時間もかからずに終わってしまったが。

2014/01/25


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