ニカラグアの火山帯の中で一番有名なのはモモトンボ山である。首都マナグアから見え、著名な(といっても訪問するまで知らなかった)ニカラグアの詩人、ルベン・ダリオに登場するから。
ルベン・ダリオはモモトンボ山を詩の中で「禿げ坊主の巨峰」と呼んだとか。しかし、標高は1279mしかない。どこが巨峰なのか、行くまで分からなかった。
頂上へは西側から登る。ゲートがあり(地熱発電用とか)、300m地点まで車まで入った。そこから森林地帯を登り、溶岩と火山灰の斜面をトラバースした後、直登となる。サンクリストバル山より溶岩が荒く、かつマナグア湖から吹き付ける風が非常に(吹き飛ばされるようになることもある程)強いので、それこそ犬や猫のように四つん這いになりつつ登った。ガイドの説明によると、いつも風が強いとのこと。
サンクリストバル山と同様、3歩進んで2歩下がるものの、登山者が歩むのでガレてしまった道をたどるのが、風の影響をこらえることができるので一番賢明なようだった。
写真は頂上を振り返ったもの。下りながら見ると、やはり偉大な山だった。
頂上は少しドーム状になっている。硫化水素と水蒸気が上がり、脆い粘土質である。登る道は、写真の右側の斜面についている。
2014/01/26