我々のMBA(大学院)では、毎年20名程度の中国留学生を受け入れている。ここ数年、ファイナンスを志望する学生5名前後、彼/彼女らの面倒を見ていると、日本人もこうあらねば嘘だと思う。
中国からの留学生は、現在の京都大学の場合、日本語ができることを強制されている。日本語資格試験の1級か2級を取っていなければならない。そんなであっても当然、日本語能力が日本人よりも劣るわけだから、日本語での講義は大変だろうと思う。日本人として海外に留学したときのことを考えれば、外国語の能力に著しいハンディがあるのはどうしようもない。僕は留学経験「なし」で残念だが。
今日はゼミの最終レポート発表日だった。全員の発表が終わった後、修了の飲み会となった。その席で中国からの留学生と話してみたところと、授業では完全に大人しいのだが、飲み会ではある程度喋る。
家庭での生活を質問すると、男の収入は家族で使い、女の収入は女のものだとか。日本のような専業主婦制度は考えられないようだった。また、夫婦になったとしても姓は別である。ついでに韓国の留学生に質問したところ、かつては夫婦の姓は別だったが、最近では同姓が多くなっているとか。
家族の生活をどうしているのか、非常に興味深い。この点、海外での状況は参考になる。日本の同姓になる制度は不思議である。民法の規程なんて、どこに根拠があるのか不明なわけだから、日本の制度を柔軟に考えていいのではないか。
夫婦は同姓であるべきだとか、20歳以上が成人だとか、「それが本当に今後においても常識なんかな」と思うことが多い。そんなこと、適当でいいのではないか。少なくとも、真面目に議論したところで、決着のつくものでないのだから。
2014/02/04