川北英隆のブログ

卒業生の結婚式は雪の中

昨年の秋だったか、同志社時代の卒業生Y君からメールがあり、結婚式に出てくれとのこと。卒業後も何回か会っていたから、「いいよ」と返事をした。その結婚式が2/8、雪の日に行われた。
しかも、年明けだったか、「スピーチを」とも言われた。多少は覚悟していたが、最近は結婚式もあまりなく、あったとしても親戚のものだったりするからスピーチに縁がない。直近の式での挨拶というと、正直なところ父親の葬儀だったか。失礼。
そんな結婚式だったが、ゼミでY君と一緒だったJ君もいた。もっとも、他の同志社の同級生もいて、「僕を覚えてますか」と質問されたのには困った。「一緒に証券会社の見学に連れて行ってもらったじゃないですか」と言われて、「日興証券のK会長と会ったときに」と、ようやく、しかも断片的に思い出した。
式の形態は人前式だった。式場はチャペル、壁には白い大理石が使われていた。天井は白いクリスタルに飾られ、場内の花も白かった。しかも窓の外には雪が積もっていたから、式場全体がほぼ白一色の、絵に書いたような状況になった。
この式場を見るなり、僕はO型で根がいい加減だから、「スピーチの冒頭はこれや」と決めた。中間のネタは当日の朝、パソコンのデータから同志社時代のゼミの様子を引っ張り出し、大体決めてあった。
さらに、である。Y君はちゃっかりした性格らしく、卒業証書を胸に掲げて僕と一緒に写した卒業写真を「プロフィール」の中に挿入し、出席者に紹介した。それを見た僕は、Y君の上前をはねて、その写真のことをスピーチのネタとして使わせてもらうことにした。
本番では、やはり付け焼刃だったため、当初の想定通りには喋れなかったし、言洩らしたこともあった。席に戻ると「僕を覚えてますか」の卒業生I君から「さすがですね」と言ってもらったものの、僕としてはその褒め言葉に何か裏があるように思えてしまう。とはいえ、事前に考え、それを話そうとすると、かえって緊張してしまうので、付け焼刃は仕方ない。
ということで、雪の中での結婚式は終わった。Y君と奥さんには、式場に広がっていた白一面のキャンパスに自由に、これからの生き方を大きく描いてもらいたいものだ。
実は、スピーチでこのセリフを言うつもりが、本番で上手く筋立てできなかった。というか、筋立てしようとすると臭くなるような気がして、面倒になって止めた。そこで、ブログで「追記」しておきたい。

2014/02/09


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