川北英隆のブログ

ネコ程度の知恵なのか

「うちの猫のキモチがわかる本」に、悪いことをしたと思ったネコが飼い主から逃れるため、低い机の下に顔を隠す仕草が載っていた。でも、尻尾や尻がはみ出ている。ネコの知恵はこの程度。
しかし、それがネコ好きにはたまらない。実はわが家のネコも同じだった。三鷹や国分寺の頃は一軒家に住んでいたから、ネコは外で遊んだりトイレをしたりしていた。それでも寝るときは家の中だ。布団に入ってきたがるから、風呂場で脚を洗い、雑巾で拭くのが決まりだった。ネコはそれが嫌いで、脚を拭かれた後は必ずといっていいほど仕返しをする。こっちがそれを怒ると慌ててカーテンに隠れ、「うちの猫のキモチがわかる本」的な状態になる。それで笑ってしまい、仕返しされたことも忘れてしまう。
これが人間の行動になると別問題だ。「アホんだら」「自分の行動が傍から見てどうなってるのか分からんのか」となる。スマホを見ながら歩いたり、自転車に乗るのがそう好例だ。
もう1つ例を挙げると、自転車の無灯運転である。自転車に乗っている者はライトを点けなくても見えているつもりかもしれないが、自動車や歩行者からすると、自転車が近くに来るまで気づかない可能性がある。ということで、お互い極めて危険だ。
ライトは、自分が周囲を見るためだけのものではない。周囲から気づいてもらうためのものでもある。このことを知らないのなら、「ネコ並みの知恵」でしかない。繰り返せば、ネコのように可愛くないのは当然だから、笑って済ますわけにはいかないし。

2014/02/11


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