川北英隆のブログ

お姫様の夢と女の直感

STAP細胞事件には依然として多くの謎が残っている。週刊誌的に追いかけるつもりは毛頭ないが、2/1のブログでSTAP細胞の「発見」を褒めた手前、少し書いておきたい。
2/1のブログでは日本の発想の貧弱さを取り上げ、ついでに「唯一の希望は・・理研のお姉ちゃんの非常識と思われた発想か」「過去の常識に凝り固まったお偉いオッちゃんは片隅に消えるべし。はちゃめちゃなお姉ちゃんらにエールを送る次第だ」と書いた。「はちゃめちゃな」と書いたところに多少の危惧があったのかもしれない。
その翌日、カミさんが言うには「あの女は出たがりや」「テレビで一目見ただけでスカン女やとわかる」と。僕はテレビニュースを見ていなかったのでその評価が当たっているのかどうかわからず、「女同士の火花かな」と思ったりしていた。
それがこういう結果になったわけだ。先日の理研の記者会見ニュースの時、STAP細胞の発見を報告する画像が再放送されていた。それを見て、後出しながら、「出たがりって、そうかもしれない」と思いつつ、「女の直感はあなどれないと」再評価することになった。
今回、よくわからないことの1つは大量のコピペがあったとされる博士論文である。そこまで堂々とコピペをするなんて正気の沙汰でない。もう1つは共同研究で長時間一緒に仕事をすると互いに相手の性格がわかってくる。STAP細胞の共同研究は誰一人として不信感を持たなかったのだろうか。論文に盗用があるかもと疑問を抱かなかったのか。
お姉ちゃん、お姫様になりたかったのだろうか。そのお姫様の夢に周囲の研究者も巻き込まれ、一種の催眠状態に陥ったのか。夢が正夢だった可能性はまだ残されている。でも、お姫様を夢見た本人には正夢の可能性は残されていないようだ。

2014/03/16


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