川北英隆のブログ

人間には2つタイプがある

先日、うどん屋で飲みながら知り合いのK氏と話していた。Kという名がブログに何回も登場するので、今回は雑誌社のKとする。飲むと当然のように話しが大きくなり、中央銀行の話題になった。
「今の日本銀行の政策は」とか、「国債の価格は」とかの話しが続いた後、突然に話しが転換した。そもそも飲み話だから、最初は年金の資金運用に始まり、日本酒を飲むときの器の話しに転じ、日銀と国債の話しに戻ったという具合に、話題そのものが酩酊してしまっている。
転じた新たなテーマの1つは、人間の行動パターンとは何なのかであった。
同じ組織内かつ同じポストの人間でも行動パターンが異なる。小さいことを気にしないタイプ、小さいことに気がつくタイプというように、全く正反対の行動であってもそれぞれを日本語で褒めるのはたやすい。それと同様、同じ組織のトップでバリバリ働くタイプであっても、性格が正反対なことも多い。うどん屋で一緒に飲食しても、必ず割り勘にするタイプ、そんなことを気にしないタイプ、一番嬉しい(?)全部の勘定を払ってくれるタイプというように、様々な人間がいる。
とはいえ、現在の社会組織では、トップの下や周囲に官僚的な組織が完備している。このため、トップが個性を発揮しようにも簡単には許されないようになっている。だから、割り勘タイプもお任せタイプも、結局は官僚組織に消されてしまう。善し悪しはともかく、トップが個性を発揮しないと、日本の組織には何の面白さもない。面白くなく、ワクワクしないのなら、そんな組織の存在そのものが無駄なだけだと思われる。
そんなこんなで、うどん屋での飲み話と同じ流れになり、このブログも酩酊気味か。話題を元の流れに戻すと、今の中央銀行は本当にトップの意思で動いているのだろうかと思う。トップの個性と知性が発揮できないのなら、そんな中央銀行は面白くないし、その中央銀行に導かれる経済も魅力薄である。むしろ、個性が発揮できず、政府の意思だけが強く反映されるのなら、経済はいずれ崖っぷちに立たされるに違いない。むしろ、「政府に追随することで、そんな中央銀行自身が一旗揚げようとしているんではないやろか」と勘ぐってしまう。
と、抽象的に、隔靴掻痒にブログが終わってしまいそうなので、次の思いを付け加えておく。中央銀行と政府の協調は必要だが、政府に追随するだけの金融政策を協調とは言わないと。

2014/03/20


トップへ戻る