川北英隆のブログ

桜と椿の竜王山に登る2

続きである。竜王山の頂上からは「どうしょうか」と迷った。同じ道を戻るのは芸がないし、北に鬼ヶ城へ向かうのはガイドブックがないので状態が不明。結局、一番無難に南に下った。
この選択、竜王山のガイドブックにちょこっと書いてあったサブコース。中国自然歩道にもなっていて、簡単なコースのようだったので選択した。地図がなかったので(入手しておく時間がなかった)、無難なコースを選びがちになる。実際、急な坂にはうるさいほど階段が整備されていて、ハイキングコースのようだ。登ってくる人が多い。竜王神社からの登りが閑散としていたのとは、大違いである。
鋤先山、雌鋤先山と小さなピークが続く。登りと異なり、自然林の雰囲気はないが、植林でもない林が続く。薪を得るために人の手が入った後、いろんな木が育ってきているのだろう。
中国自然歩道は雌鋤先山から先、東側にある深坂溜池へと下るらしい(ガイドブックの記述からの類推)。尾根を相当下ると、木の間から見える池に向かって、よく整備された階段の道が分岐していた。「これかな」というので、その道を下った。適当な判断だった。実はこれが適当すぎて、遠回りのルートだった。階段を下りながら、人の歩いた気配がほとんどないので(たとえば落ち葉が踏まれていないので)「怪しい」とは思ったが、良い道なので引き返さなかった。
池に下りた後、車道をたどってその池を2/3周くらいしてしまった。20分くらいのロスだっただろうか。ようやく堰堤に着くと、「竜王山入口」の道標があったので、「やっぱり間違いやったか」と納得した。写真は、その堰堤からの鋤先山である。竜王山は見えない。池の周りに、山の中腹に、桜が満開だった。
実はここから先、もっと困った。というのも登りに使った吉見駅ではなく、2つ下関寄りの安岡という駅が一番近いのだが、地図がないと、その駅への近道が分からない。そこで、持参していたタブレットをオンにし、普段切ってある位置情報機能を利用可能にした。初めて使う機能である。使うと、グーグルマップの上に自分の位置が表示され、重宝だった。もっとも、街中に入り、駅の近くまでは完璧だったのだが、駅が線路の西側か東側かは表示してくれない。ここがカーナビとは違う(ルート検索機能もひょっとしてあるのかな?)。最後は外で作業をしていた人に「駅はどっち」と聞いて、ゴールできた。
参考のために書いておくと(そんな山に滅多に登らないとは思うが)、吉見駅も安岡駅も線路の西側が駅である。線路を東から西に渡るには特定の道を使わないとダメである(田舎の鉄道とはいえ、自由に渡らせてくれない)。
深坂溜池.JPG

2014/04/07


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