鴨川は一気に青々してきた。桜の花が散っている。風が強いので、花びらが流れを作って西空、西方浄土を目指していた。そんな中、鴨川の猫の住環境が一気に悪化しようとしている。
今日、大学まで鴨川を歩いてみた。いろんなことに気づいた。
1つは、二条大橋のお家は完全になくなり、新たに優雅人が住むことのないように囲いなどの工事が行われている。その新しい囲いに三毛猫が1匹入っていった。以前の優雅人の飼い猫が野良になったのか、見慣れた感じのする猫だった。で、野良にしては美しい毛並みをしていた。定期的に餌だけをもらっているのかもしれない。
荒神橋の西側の国有地が売却されたことは以前のブログに書いたが、その土地で工事が始まっている。今度工事現場の前を歩いたら、カンバンを確認しようと思っている。いずれにせよ、そこに大きな建物が建つと、猫にとって住環境が悪化するのは目に見えている。荒神橋も猫達の楽園ではなくなりつつある。
その荒神橋の東の袂の下、優雅人のお家がなくなっていた。工事の車が止まっていたから、撤去して間がないのだろう。かつて大きな犬がいたお家である。昨年のいつ頃だったか、犬がいなくなった。犬はまだそんな年ではなかったはずだし、元気そうに見えたから、どこかに引き取られたのかもしれない。そして、今年の春、お家も消えたわけだ。
京都市は昨年の台風による洪水の経験から、橋の下のお家の撤去に力を入れているのだろう。大学までの道すがら、残るお家は2箇所である。どう展開するのだろうか。
それで最初に、「鴨川の猫に春は来たのか」と自問してみたのだが、答えはというと、いつもと違う春が来たということだろう。
2014/04/10