時間があったので奈良の実家に寄ってみた。実は気になっていたこともあったので。それは、実家の庭にあるスモモの木(メスレーという品種)である。前回帰ったときに青い実を付けていた。
メスレーはスモモの中でも、とくに甘くて柔らかい実を付けると思う。もう30年以上の年齢だろうか。最初の頃、その実に感動したものだ。今はというと、果物をかつて程には食べないものだから、あまり感動もない。しかも、実を取るのが面倒である。本気に取ろうとすると、1本の木なのに、半日以上かかる。背が高いことと、実が柔らかいせいだろう。
それと、木そのものが年齢なのか、甘みはあるのだが、適度な酸味がないような。これは味わう者の年齢のせいかもしれないが。
今日帰ると、そのスモモの実はすでに多くが落ちてしまっていた。母親が落ちた実を拾っていたようだが。とはいえ、下の方に熟した実が付いていたので食べてみた。美味いが、やはり上で述べたように、感動的な味ではない。
果物というと、この季節の楽しみはグミである。昨年6/14に書いたように、鴨川沿いにグミの木がある。昨年は食べ損なったので今年を楽しみにし、横を歩く機会がある度に確認していたのだが、今年は実らなかったようだ。サクラの木がグミに覆い被さっているためかもしれない。立派な大きな実を付けるだけに残念である。ええっ、そのグミの木のある場所を教えろって。そう言われても・・。覆い被さったサクラの枝を払ってくれるのならともかく、グミの実を直接狙っているのなら教えない方針である。
最後にもう1つ。知り合いから日本産のサクランボが送られてきた。これは嬉しいかぎりである。果物をあまり食べなくなったものの、サクランボの量はいずれにしても多くない。1つ、2つとつまんでみたところ、甘みの中に適度の酸味が混じっていて美味い。去年のイランだったか、サクランボが実っていたのを思い出した。
これからの日本の夏。ちょっとだけ果物を口にするのが楽しい。その後はもちろん冷えた飲み物だが。
2014/06/30