今年の夏は訃報続きである。神戸に住んでいた義姉が祇園祭の前日に亡くなった。今日は東京だったので、ついでに飲み会と思っていたが、明日早く神戸に行く必要があり、最終で帰って来た。
義姉は68歳、まだ母親が生きている。思うに、戦争を生き延びた世代の身体は強いのかもしれない。何でも食べないと生きていけなかっただろう。暴飲、暴食をあまりしていない。それに対して我々の世代は恵まれていたから、案外に早く、あの世に行くかもしれない。さらに若い世代は・・と思ったりする。東欧並みの平均寿命も、いずれありうるかもしれない。
ということで、7/12に書いた年金の話題に戻ると、どうせ早く死ぬのなら、早く年金を受け取らないと損ということになる。国に美田を残したいのなら別だが。
昨日のワコールの創業者は1987年に社長を退いた。67歳である。亡くなられたのはその11年後である。社長を退く10年前に、今の社長に「10年後に社長を譲る」と宣言し、その通り実行されたそうである。創業時にワコールの未来を的確に描いたくらいだから、自分の将来をちゃんと見据えていた可能性がある。
60歳を超えてくると、仕事が趣味であるのならともかく、働くことよりも、金銭よりも、時間の価値の方がはるかに高くなる。将来の年金額が多くなるという餌に釣られ、また仕事をすれば収入が増えると思い込み、金持ちになった気分に浸ったところで、なんぼのものなのか。金銭は使ってこそ値打ちがある。早く年金をもらい、使えるうちに使うにかぎると思うのだが。
訃報ついでに、しょうもないこと、国の財政にマイナスになることを書いてしまった。
2014/07/18