今回判明したファーストフード大手の鶏肉事件は食に対する警告だと思っている。大学に勤務していると、何回か嘆いたように、周辺の店はファーストフードだらけ、飽きるし、リスクもある。
仕方ないので、コンビニの握り飯やサンドイッチも時々食べる。そんなものを食べ始めたのは10年くらい前でしかない。当初は会議続きで仕方なしに、最近では授業の合間を縫って食べる。しかし、極力回数は少なくしたいと思っている。それらを包んでいる袋を見ればわかるように、化学物質の山である。そんなものを毎日食べていて体にいいはずがない。
当然、日本のハンバーガーも似たり寄ったりか。むしろもっと悪いかもしれない。これは個人の趣味の問題なので、聞き流してもらえればと思うが(悪口ではないが)、どこが美味いのか、何故あんなに売れるのか理解できないでいる。日本人の味覚が完全に狂ってしまったような。
僕自身日本で自主的にハンバーガー食べたのは後にも先にも1回きり。山から下りてきてあまりにも腹が減っていたので飯を探したところ、それしかなかったから。後、日本で食べたのは、会議を主催していたケチな上司が「ハンバーガーを買って来たら」と若手に命じた数回か。とはいうものの、アメリカの郊外ではそれしかないに近いから、嫌々食べることになるが、肉が豊富で安い国だから、日本で食べるよりは多少安心か。
食事は文化である。食事という文化に工業を持ち込んではいけないと、ある社会人院生が主張していた。これも個人の趣味の問題ながら、食事に工業を持ち込んだから、今回はバチが当たったのだろうか。教育もそうだが、文化に対する一律かつ大量生産での対処は、どこかに歪みをもたらす。今までバチが当たらなかったのは不思議かもしれない。
2014/07/26