ネットは便利だ。でも、よく考えないととんでもないことになる。その典型例が(以前から、そんなこともありうるのではと思っていたが)、日経のネットに紹介されていた。本紙にもちらっとあった。
http://www.nikkei.com/money/features/23.aspx?g=DGXMZO7542184008082014000000
を見てもらいたい。
実在する家族なのだろう。月々の収入は、妻のバイトを含め41.5万円(ボーナスは不明)、支出は41.3万円(住宅ローンの元利払い10.1万円、夫婦と子供の小遣い4.1万円を含む)、うち通信費が5万円とある。ローンと小遣い除きで約27万円の支出のうち、通信費が2割近くを占めている。要するに「スマホ、恐るべき大食漢」だ。そして、「ようそんな生活をしてるな」というのが正直な感想である。
幸い、この家族はスマホの契約を見直した結果、月1.6万円にすることができたとか。いかに既存3社の価格設定が高いかということだ。
月5万円も通信費を支払っていると、毎月高級スマホ1台を買ってお釣りが来る。こう考えると、ハードをレンタルするに近い現在のスマホの料金体系がいかに理不尽なのかが理解できる。「機械が0円」という触れ込みが、結果としてえらく高くついている。「タダほど高いものはない」の典型例というわけだ。
僕自身、スマホ(正確にはタブレット)はOCNのSIMフリーである。音声契約はしていない。家のインターネットはauだったか、固定電話、ガラケーとのセット料金である。固定電話の使用量にもよるが、普段の通信費は1万円内外でしかない。これでも高いと思っているが、もっと安い方法を考えるほどでもないので、何もしていない。
結局、SIMフリーを1000円未満で使っているのが大きな効果をもたらしている。以前にも書いたように、スマホはあくまでも出張時や旅行時の補助だから、1000円未満のSIMフリーで何の不自由もない。むしろ、使わない日の方が多いので、「余らしている」。
通信3社にウハウハ儲けさせ、道でスマホを見ながら歩いてスマホ人間同士でぶつかりそうになり、何が嬉しいのだろうか。僕にはさっぱりわからない。もう少し自分の行動を客観的にイメージして反省すべきだろう。その点、日経ネットに紹介された家族は一歩前進だと思う。
2014/08/14