日比谷シャンテの猫達２
日比谷シャンテの猫を再訪する機会はすぐに訪れた。「それって何やねん」というとこだが、訪れたものはしょうがない。で、今度は明確に「猫の写真」を意識して訪ねたものだから、ばっちしだ・・。
猫がいつもの場所にたむろしているかどうかは相手の気分次第である。もっとも、涼しい日々が続いたので、換気扇の横は猫にとって絶好のポジションのはず。そう思い、カメラを片手に場末の雰囲気が濃い有楽町のガード横を歩いた。
予想通り猫はいた。しかし黒猫が１匹だけだった。「何でや」と思っていると、すぐ後からオバさんがやってきた。自分のことを棚に上げ、「こんなとこに用事のある人間って、誰や」と思っていると、通路横の隙間にしゃがみ込んだ。猫の餌を届けに来たオバさんだった。よく見ると、その隙間に猫が数匹いる。いずれも黒猫だったので、それまで見逃していたわけだ。
換気扇の横の猫はどうするのだろうと思っていると、ゆっくりと動きだした。写真がその時のものである。先日来た時、段ボールが妙に散らかっているなと思ったが（写真にもその一部が写っている）、それは猫の通路のつもりなのだろう。オートバイの上にも段ボールが被さっている。猫の足跡が付くのを防いでいるのか、座席のクッションでの爪研ぎ予防なのか。
換気扇の横の黒猫は、その通路を微妙に避け、悠々と餌に向かって下りていった。
2014/08/31
