川北英隆のブログ

百貨店売上高の記事

9/2の日経の朝刊12面に、「百貨店5社とも販売増」との記事があった。それは目出度いことなのだが、その記事を眺めて「あれっ」と思った。何故なのか。気づいていた読者はいるだろうか。
というのも、日経のネットで同種の記事を読んでいたから。そのネットの記事によると、(途中の異同までチェックしていないが)、記事の最後に次の一文が付いていた。
『もっとも8月は前年より休日が1日多く、これだけで1ポイント強の増収要因になったもよう。衣料品を中心に天候の影響を受けやすい状況は続いており「(9月以降も)プラスが定着するか、楽観視はできない」(大丸松坂屋)との見方がある』、とのこと。
この最後の一文が本紙では消されていた。
実は、この休日の数が大きな影響を与えるのはプロの常識である。
郊外に住んでいると、大きな百貨店に行くのは土日である。今はどうか知らないが、僕らの小さい頃は(奈良に住んでいたので)、大阪の百貨店に行くのが楽しみだった。そういえば、サザエさん家の子供達も百貨店が好きである。ということで、この土日の数の差異が売上高に大きく影響すると言われれば、誰しも納得するだろう。
では、この重要な情報というか事実を、日経の本紙は何故削除したのか。紙面の都合(書くスペーがなかった)からか。それとも何らかの意図が働いたのか。いずれにしても、以前にも書いたように、新聞を読むときには要注意である。
追記:以上を書いた後に読売のネット版を見ると、9/1、新華社通信が、第二次世界大戦における中国での日本兵の死者の数を実数の3倍くらいに誇張し、日本軍を殲滅させたと報じたそうだ。「どこもかしこも」と言うと、「そら、あまりに無体な」と日経の知り合いに叱られるかな。

2014/09/03


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