東京から帰り、自宅でメールを開けると、京大山岳部の学生2人が北アルプスで遭難したとのメールが入っていた。山岳部OBと一緒、計3人で薬師岳の北西の沢に入っていたらしい。
最初は無謀な登山かなと思えたが、さすがは山岳部である。登山計画書がしっかりと提出されている。遭難した時の状況について、メールだけでは不明だったが、ニュースを総合すると、最初の計画を諦め、引き返していた時に起きた事故らしい。
このようなメールが入った理由は簡単で、遭難したうちの1人が経済学部の1回生、僕が担当していた入門演習(初年度のゼミ)に登録されていたから。もっとも、彼は授業にほとんど出席していなかった。メールで呼び出しても返事がなかった。今から考えるに、山岳部での活動に忙しかったのだろう。
今年の北アルプスの天候は不順である。僕は天気マニアの気があるので、この時期は毎日数回、荒れた日は数時間おきに気象庁のサイトにアクセスしている。その記憶によると、今年の北アルプスに雷雨もしくは俄雨らしきものが皆無だった日はない。
この意味で、沢登りは非常に危険ではなかったのか。しっかりしたOBが引率していて、当初の計画を諦めたのは良かったのだが、沢に入ること自体がどうだったのか。現場の状況を知っているわけではないので、この評価は結果論でしかないが。いずれにしても無事を祈りたい。
追記:今朝9時過ぎ、2人が心肺停止の状態で発見されたと大学から電話があった。新聞情報によるとザイルでつながったままだったとか。冥福を。
2014/09/05