ブラインドタッチのできない者にとって日本語入力ソフトの選択は重要である。最近気に入っているのが、何を入力するのか予測してくれる機能である。同じ用語を多用する時に大いに役立つ。
スマホ系の端末での入力は手間暇がかかる。そんな時、予測機能に助けられる。このスマホの発展に伴い、パソコンの入力においても予測機能が充実してきた。
実のところ、以前のブログに書いたように思うが、日本語入力ソフトとして、ワープロの時代にはシャープの「書院」の機能が好きだった。一太郎のATOKも優れていると思っていた。その思いを引きずり、数年前まではマイクロソフトの機能はアホやんと断言していたところ、そのマイクロソフトにいらいらしたことがあり、久しぶりにATOKを買ってパソコンにインストールした。
しかし、である。そのATOKが使いづらい。つなぎに(今は一般に提供されていない)グーグルの無料ソフトを使ったこともあるのだが、それよりも劣っているように思えた。もちろん、ATOKの場合には漢字などの検索機能は充実しているのだが、変換効率はマイクロソフトやグーグルとちょぼちょぼだし、とにかく予測機能が劣る。
そんなある日、機会があってOffice2013をインストールしたところ、その日本語入力システムはかつてのものに比べて格段に良くなっていた。ATOKがはるか後ろになったように感じたものだ。
日本の会社の日本語ソフトが、海外企業の日本語ソフトに負けたのではないかと思わざるをえない。以上は個人的な感想であり、使う者によって評価が分かれるのだろう。とはいえ、かつてATOKに魅力を感じていた僕として、日本の会社は寂しいと思ってしまう。研究開発費の差が、ついに日本の本丸製品に顕在化したのだろうか。
2014/09/22