川北英隆のブログ

この壁に付いた黒点は何や

北アルプスは鳥の種類も多い。鳥を専門に見ているわけでないので判別できないが、朝日岳の頂上付近で雷鳥のグゥエ、グゥエとの声を聞いた。また登り、湿原で飛び立った大型の鳥も雷鳥かなと思う。
登山で2回一緒になったバードウォッチャーによると、鳥に人間の餌を食べさせてはいけないとのこと。塩分が多すぎるので、鳥が腎臓を壊すとのことだった。雷鳥についても、残飯が(それを食べた雷鳥を)絶滅させるとあった。餌のない鳥は可哀想だが、それに無理やり餌を食べさせるのはもっと可哀想である。
それはともかく、下の写真(ホテルおがわ)の屋根のすぐ下にある黒い塊は何なのか。答えは、東京はともかく、都市部でも春に普通に見られる鳥である。つまり、ツバメであり、その巣が軒下に連なっている。すべてが新調の巣ではあるまいが、ほとんどの巣から幼鳥が巣立ったのだろう。
そんな平和そうな温泉なのだが、徒歩では大変である。富山側に非常に長いトンルネがある。温泉からすぐ上流部も、短いのだが曲がった暗いトンネルがあり、ヘッドランプがないと歩けない。そんな隔離された世界にツバメが大繁殖か。ついでに思うのは、若いツバメはどうなったのか。
いずれにせよ、こんなたくさんの巣を見たこともないので感動した。ましてや、これがイワツバメの、海藻の巣であれば申し分ないのだが。残念なことに、日本のツバメの巣は、そのほとんどが泥と藁である。ツバメの繁栄のためには、人間によって巣が食べられないのはかえって良いのだろうが。
小川温泉のツバメ巣.JPG

2014/09/24


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