川北英隆のブログ

マイクロソフトの体質は不変

この題目、マイクロソフトに好意的ではなく、むしろ批判的である。企業が生まれ持った体質というか、企業文化は簡単に変化しない。これを知ったのはオフィス2013のインストールの時だった。
理由は不明ながら、これまで使っていた(今はほぼ廃棄した)デルのパソコンも、新しく使い始めているHPのパソコンも一緒なのだが、エクセルの立ち上げにバグが発生する。今まではオフィス2010だったので、代わりにオフィス2013をインストールすれば何とかなるかと思った。
このオフィス2013のインストールが結構面倒である。というのも、これまでのCD方式と違って、ソフトをネット経由でダウンロードし、インストールしないといけない。このダウンロードのために、マイクロソフトにユーザー登録が必要となる。しかも、以前に登録していれば、とりあえずその時の情報を入力するようにと要求される。
「そんなん、必要ないから忘れたやん」と少し怒りが込み上げる。「すでにゼニを払うて購入したのに、つべこべ言うなや」「ぼったくりやで」というところである。こういうマイクロソフトの高圧的な体質が嫌われてきたし、今後も嫌われるのだろう。
もう1つは、マイクロソフトが運営するクラウドである。使っていないのでよく分からないし、適当に選択肢をクリックしているので十分に理解していないものの、クラウドシステムに半ば強制的に加入させられたように思う。このことから、かつてのマイクロソフトのメールシスムやネットのブラウザのことを思い出してしまった。強制的に加入させられるので当初は何の不思議もなく使うのだが、そのうち使い勝手に疑問が生じる。
強制的な加入は短期的にはマイクロソフトにとって好都合である。しかし、ここに競争原理が働かないから、もっと良いソフトが出現したときに負けてしまう。マイクロソフトに限らず、競争原理が欠如した場合の日本の事例も豊富である。
多くの人間は怠け者だと思う。それも1つの生き方なので羨ましいのだが、片方で商売をする人間が怠ける状態は厳禁に近い。株主の監視が厳しいアメリカ企業でさえこうなのだから、ほったらかしに近い日本企業はどうなるのかとの大変な危惧が生じる。

2014/10/10


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