先週の金曜日、日本証券アナリスト協会で「証券アナリストジャーナル」の編集委員会が開催された。実は、この委員会から新しいジャーナルの編集委員会が発足し、僕にとって感慨深いものがあった。
というのも、1つは編集委員を20年間続けてきたことが判明したからである。1994年の秋から務めてきたという。「90年代から委員だった」との認識はあったものの、20年間とは思っていなかった。この間、証券アナリストジャーナルの内容と体裁は大きく変化したし、日本証券アナリスト協会も変貌した。背景に証券市場と日本経済の大きな変化があったのは確かである。
もう1つは、これまで委員長だった浅野幸宏氏が退任し、僕にバトンタッチされた。浅野さんは、知っている人は知っているのだが、日本生命で僕の先輩だった。直接の上下関係になったことはなかったものの、いつも近くの部署で仕事をしていた。ついでに書いておくと、浅野さんと、前の日本生命の社長だった岡本さんとは同期で親友だったとか。
浅野さんとの仕事の関係は、ライフネット生命を立ち上げた出口さんとの関係みたいなものである。もっとも、両者の性格は異なっているし、両者はウマが合わないだろうが。
その浅野さんも編集委員を20年間務め(ということは、僕と同時に編集委員になった計算だが、記憶にない)、うち10年間は編集委員長だったという(これも、そんなに長かった記憶がない)。
正直なところ、20年かどうかはともかく、僕も長期にわたって編集委員をやってきたし、年齢的に「自分自身にとっての時間の価値が急速に高まっている」ことから、そろそろ編集委員を降りる時期が近いかなと思っていた。その思いを浅野さんが一足早く実現したわけだ。「先輩だし、先を越されたのは仕方ないか」というところである。
以上から、少なくとももう2年、任期を全うしなければならない。いろんな幕引きは難しいものだ。
2014/11/16