昨日、財務省にちょっとした用事があった。駅に着いたのが少し早かったので、周辺を少しぶらついた。と、気づいたことが2つ。政府刊行物センターが移転したことと、旧長銀ビルが工事中だったこと。
旧長銀ビルは変なビルだった。1993年に完成した。そこに長銀(日本長期信用銀行)が入り、1998年に実質破綻した。その時、「やっぱり、あんな変なビルに入ったものだから」との声が上がったものだ。どんなビルだったのかは、
http://ja.wikipedia.org/wiki/新生銀行本店ビル
に写真がある(長銀の後、新生銀行が入っていた)。そのwikiの写真を見てもわかるように、頭でっかちになっていて、今にも倒れそう。とはいえ、その写真は下部にガラス張り部分が追加で新設された、まだ「ましな姿」である。当初はガラス張り部分がなくて、もっと不安定な外見だった。
当時、長銀の知り合いに興味本位で(冷やかしも入っていたかな)ビルの住み心地を質問したところ、「下が空間になっている部分は底冷えがする」との答えだった。銀行自身が冷えたのだろう。
そのビルがわずか20年ばかしで壊されたわけだ。隣の丸い屋根のプレスセンタービルが1976年に完成していて、40年近く生きていることと比較して、きわめて短命としかいいようがない。誰がそんな趣味の悪い、短命なビルを建てたのか。某著名なN設計とT工務店の合作なそうな。
いずれにしても、旧長銀ビルに合掌。
2014/11/20