K大学会計事務は自己中心的である。不正があったとき、「自分たちは悪くないで」と申し開きするための過剰防衛体制を磨いている。これが教員に余計な事務を強いるし、自分達の事務も増やす。
怒り心頭のお笑い、後編である。
もう1つは航空運賃の事件である。11月のバミューダ出張について、ロンドンとバミューダ間は大学の研究費を使った。旅行代理店からの請求書を添えて(規定でそうなっているから)旅費の申請をし、てっきり大学が代理店に振り込んでくれるものだと思っていたところ、僕の口座に振り込まれると通知が来た。
「ええっ」である。僕の秘書を通じて確認したところ、航空運賃は教員が代金を支払い、それを請求することになっているという。「それなら、そうと早く言えや」と思う。
そもそも、10万円以上の代金を教員が立て替えて支払うには(ロンドンとバミューダの往復は当然10万円以上する)、事務に申請し、了承を得ないといけない。このルールからすると、代理店からの請求書を提示した段階で、「立て替え払いを了承」と言うべきである。
「この程度の事務しかでけへんのやったら、短期間に同じ品物を同じ領収書を使って同じ教員が2回請求したとしても、見破れないかな」と憐れみさえも感じ、「不正が生じるはず、その教員は事務の程度を見破っているんや」と笑ってしまう。
しかも、である。「振り込んだら、その(銀行の)領収書を出せ」と言う。僕は新生銀行のネット振り込みを使っている。確か、領収書は出ないし、利用明細的なものがネットで出るだけである。最近、僕のパソコンではプリントアウトできなくなったし。
「ネットを使えないと面倒な、どうせえいうんや」と思う。現金を引き出し、秘書に振り込んでもらうしかないかと思ったりする。しかも、新生銀行は無料なものの、普通の銀行では振り込みに手数料が必要となる。細かい話だが、その手数料を請求するのが筋である。怒り心頭だから、絶対にそうするだろう。と、もう1回事務手続きが必要となる。事務の自己増殖である。
この事件も秘書を通じて間接的にクレームを付けているが、「大学から振り込んでやろう」なんてことは天地がひっくり返ってもないだろうし。
こうして、事務量が増え、失業対策事業か、安倍ちゃんの要請に応えた事務員の賃金アップ政策が実現するのかも(教員はいくら仕事をしても残業料は出ない)。世の中、目出度いことである。
2014/12/18