川北英隆のブログ

ソコトラ島の風景と地理

と大仰に題してみたものの、そこまで十分に調べ、書く気力はない。ここで書きたいことは二言、三言ですんでしまう。その数言をさらに要約すると、アラビア半島の砂漠のイメージとは異なる。
ソコトラの北に位置するアラビア半島もそうだし、西に位置するソマリアもそうだが(世界で一番危険そうなソマリアには一生行けないだろうが)、いずれも近隣諸国は砂漠である(経験的にそうである)。
しかし、ソコトラは砂漠ではない。雨量はというと、インターネットで調べてみると年間258ミリとある。降水量の多い月は5月と10月だが、降水日数は6月から9月にかけて多い。といっても、日本的感覚からすると、いずれの月もパラパラ降る程度のようだ。平均最高気温は、北半球の特徴があり、4月から9月に32度から34度と最高になる。平均最低気温は1月の16.8度である。
http://www2m.biglobe.ne.jp/ZenTech/world/kion/Yemen/Socotra.htm
そんなソコトラだから、目に飛び込む風景は砂漠とは異なっている。とくに島の中央部に1500メートル程度の山が連なっていて、海からの季節風がその山に当たる。このため、山岳地帯は上記の気象状況(多分、中心部の町、ハディボの状況)とさらに異なり、雲の中の日が多いはずである。今回も、山にはしょっちゅう雲がかかっていた。
ソコトラ島の風景を端的に述べると、中心部は緑が多い。また、今回訪ねた山間部は日本の山と遜色なく、木々が茂っている。島の気象条件と、前回のブログで述べた地理的条件が独自の動植物環境を生み出しているのだろう。

2015/01/07


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