ソコトラのトラと何回か書いていたら、思わぬ所からトラが現れた。どこからかというと、奈良は大和郡山の実家からである。長く暗い闇から、突然地上にトラが舞い降りたとでも表現しておこう。
そのトラを捕まえ、実家の庭に連れ出し、記念写真を1枚撮った。トラはこちらを見て唸り、威嚇している。それをアップしておきたい。
「何や、張り子のトラやん」というところだろうが、単なる張子のトラではない。よく見ればヒゲがない。端午の節句用のトラだったのだが、飾られているうちにヒゲを抜かれたとのこと。「誰に?」。答えはほぼ決っている。
このトラ、引っ越しの時か、そのすぐ後に工場の天井裏に設けられた物置に運び込まれ、そのまま忘れ去られていた。それが先日、天井裏を掃除した時、姪に助けだされた。というか地面に放り投げられた。
考えてみればトラが表の光を浴びたのは40年ぶりくらいだろうか。元の持ち主として、そのままゴミにするに忍びなかったので、まずは記念写真となった次第である。姪によると、天井裏には他の端午の節句用の人形があるというから、それらも後日に救出したいと思っている。
2015/01/13