川北英隆のブログ

カメラを前に四六のガマになる

カメラを前に真面目に喋らないといけないハメになった。どういうことやと言うと、金融教育を考える研究会に参加していて、その一環として高校向けの教材を作ることになった。その撮影である。
教材はDVDで提供される。その前振りを5分ばかり喋ってくれとなった。実はこれが僕にとって難問である。講義や講演で適当に喋るのは慣れているが(上手いとは決していわないが)、形式ばったことを喋るのは苦手である。
苦手なので、原稿を作り、それを読もうとしたのが大きな間違いだった。この手の間違いは経験済みなのだが、でも同じ過ちを繰り返してしまうものだ。カメラがあるので、少しはカメラを見ないといけないと思うものだから、しかも粗方覚えていけばいいものを、そんな真面目さもないものだから、カメラと原稿に注意が二分された。そのため、読み間違えが混じってしまう。
何回か撮り直したものの、完璧なものはできなかった。後で、字句の間違いがないかをチェックするため、撮影された映像を見るはめになり、四六のガマ状態に近くなった次第である。
過去にも、多くはないが、テレビカメラを前に喋らされたことはある。しかし、原稿を読んだのは初めてだったので、「次はアドリブでやるにかぎる、もしくはパソコンの画面を見て喋れば、原稿とカメラの角度が大きくないので、もう少しましかな」と反省した。
とはいうものの、「へえ、僕の声や振る舞いってこんなんやったのや」と確認できたのは良かったかもしれない。テレビカメラを前に喋った時も、その後でビデオをもらってはいるが、見たことがなかったものだから。しかも、囲碁のM氏に似ているなと思い、反省しながらも、少しは自信を持てた次第である。

2015/01/31


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