つい先日、定期的な内輪の会合があり、金融と経済の話題について意見交換した。すると、高名かつ「私の履歴書」に登場したG氏から、「最近の日経新聞の記事はやりすぎだね」との感想があった。
会合に参加していたメンバーの多くが(全員を瞬間には観察できなかったものの)「そうだ」「せやね」という顔をしていた。以上が事実である。
今日、仕事を終えてネットを見ていると、「日本株、下値不安封じる公的マネーの安心感」との見出しが目に入った。中身はわからないものの(中身を読むための会員登録はしていない)、いかにも「今、株を買っても安心」と言いたげである。
もちろん明日のことは誰にもわからないから、今日株を買っても大儲けできるかもしれない。しかし、「この段階まできて買いを煽るんかいな」と思ってしまう。チャートは好きではないが、日経平均の日足を見ると、2月に入ってから非常に不自然である。「下げると買う」大口の投資家がいることを示唆しているように思える。
その買いがいつまで続くのか、さらに続いたとした場合に株価水準が異常に高くならないのかどうか、これらの点について、大損をしたくなければ問わないといけない。
そんな現状を見ないふりをして、いかにも株価が上がるような記事には大いに疑問が生じる。日経新聞は、日経株式新聞に改名したのだろうか。
2015/02/24