今日の昼、実家訪問のため京都の地下鉄に乗ろうとした。駅で時間があったのでタブレットを開けてメールをチェックすると、訃報が届いていた。「どうせ」と思ったところが、同期入社の奥さんだった。
実は先週の土曜日、上司だったMさんと一緒に飲んだH君の奥さんである。H君とは大学のゼミで一緒だったものの、そのゼミがほとんど開かれなかったため、会社に入ってから知り合ったと言ってもいいくらいである。とはいえ、会社で飲んだ後、H君の家に泊めてもらったこともある。奈良に帰るよりも、東海道線と阪急が通っている彼の家のほうが何かと便利だったので。残念ながら、H君の奥さんとは面識がなかった。
以前から、奥さんは病気療養中だった。そんなに長くはないと聞いていたし、先週会った時にH君は「もう2、3週間かな」と言っていた。「東京に出てきていいの」と質問したところ、「今日も病院に行ってから東京に出てきた」とのことだった。
人それぞれだと思う。もう一人、先週一緒だったA君は、もう15年は経つだろうか、奥さんを亡くしている。それが、昨年の大晦日に再婚した(正確には同居はしていないものの、入籍した)とのことだった。今年に入って入籍するよりも、1年早いほうが税的に得なのだそうだ。確かにとは思うが。
60歳を過ぎると明日、何があっても不思議でない。ましてや70歳になるとそうだろう。自分自身の趣味を選ぶのか、家庭なのか、仕事か、金銭か。人生のポートフォリオを真面目に考えるべきだろう。定年の延長そのものに反対はしないものの、その延長に選択肢がなければ(自由に選べず、人生のポートフォリオに不利益を被るだけなら)、「反対」だと思っている。
2015/02/28