研究室の整理をしに大学に出向いた。今日は天気も良く、暖かかった。当然のように鴨川を歩いた。数日前にかなりの雨が降ったため、水量も多かった。その雨と暖かさに、木々も春の粧に変わっていた。
目立つのは柳の青さである。柳の細い枝に一面の葉と花が付いている。1週間前は枝が補足青く見えていただけなのに、季節の進行の早さが感じられた。
そんな中、残念なニュースがある。荒神橋の南西側の国有地が売却されたことは書いたが、その土地にあった古い建物の解体工事が本格化している。前を通らないので何が建つのか確認していないが、今日気づくと、ニレだと思っていたが、敷地の東端にあった大きな木がなくなっていた。トビがよく休んでいた。残しておけばいいのにと思ったが、マンションを建てようとすれば、東山の展望を遮るのだろう。
その反対側の岸に、いつも一足早く咲くソメイヨシノがあり、今年も数輪咲いていた(写真)。
また足元には紫色のオオイヌノフグリが満開だった。写真がその花である。かわいそうな名前ながら、明治の始め、ヨーロッパから渡ってきた植物だとか。オオイヌというからにはと思っていると、イヌノフグリというのもあるそうで、オオイヌに駆逐されつつあるという。
中学校に入ってすぐの春だったと思うが、理科の渡辺先生(このブログにも登場した先生)が名前の由来を教えてくれた。残念ながら、名前の由来の実は見たことがない。晩春に実るらしいので、今年は気をつけて観察するか。
2015/03/21