川北英隆のブログ

春に逝く

今日はいい天気だった。京都も桜が満開となった。大学に寄り、細々とした仕事を片付けるや、すぐさま大文字を越えようと思い立った。ツバメが飛び、巣作りを始めている春だから。
ツバメは3月末から京都に来ている。今日は巣作りを始めていた。そのツバメを見ながら歩いていると、何故か愉快になった。
この季節、昨年の3月30日に書いたように、「フランシーヌの場合」を思い出すのだが、そのついでに今日は「ピンクのモーツアルト」(その歌詞が出てくる部分だけ)を思い出した。これらを歌いながら(呟きながら)、山道を歩いた。
もう、ミツバツツジが咲こうとしていた(写真)。ウグイスも鳴いていた。こんな季節に逝った母親は幸せである。自然や花が大好きだったから、それらが一気に姿を見せる季節に、自分のサイクルを合わせたのだろう。
そんなことを思っていると、「山羊にひかれて」も思い出した。すでに書いたように母はトラ、僕もトラ(酒のトラではない)であるし、葬儀で知ったのは、母の2番目の妹もトラで(これは知っていた)、その長男もトラである。4匹の代々のトラが、普段はおとなしいにもかかわらず、今日はソコトラ島と同じで山羊を食べたがっていたのかもしれない。
そう思いながら家に帰ると、「土曜から水曜まで、すっかり疲れてしもたので、今日は肉料理」と、わが家にしては月に1回あるかないかの肉中心の夕食だった。魚をほぼ毎日食べているネコが、やはり今日ばかりはトラまがいになったのかもしれない。ただし家内はトラではない。と、取り留めもない一日だった。
201504ミツバツツジ.JPG

2015/04/02


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