京都大学 産官学連携本部 川北英隆ホームページ

ソコトラ島にまで危機が

ニュースによると（今日の日経新聞にも小さく掲載されていたが）、ソコトラ島から中国海軍の船によって日本人観光客が1人、オマーンに避難したとのこと。同じ船で中国人9人も避難している。
その日本の観光客は団体旅行に参加していて、同じ団体に加わっていた中国人から避難しないかと打診されたとのことである。
島に危機が迫ってきているというよりも、多分、島から離れる手段がなくなっているのだろう。普通、ソコトラ島からイエメン本土に出て、そこから他国に移動することになるが、イエメン本土に安全な場所がなくなったと考えられる。もしくは、イエメン本土と島とを結ぶ飛行機も船もなくなったのかもしれない。
思い出すとソコトラ島にはかつて駐留していたというソ連軍の戦車が放置されたままになり、錆びていた（写真）。軍事的な脅威から解き放たれた島と思えたのだが、その島にも内戦が迫ってきている。錆びた戦車が亡霊のようによみがえるのだろうか。