清水勇とは、母の実家を継いでいた叔父さん(母の弟)である。少し前に書いたように、僕がタイに着いてから訃報が届いた。ということで、大変申し訳ないながら、葬儀には欠席した。
叔父さんの奥さんが入院してから生活のリズムが狂ったのだろう。食事は農協関係のスーパーで、主に弁当を調達していたと聞いている。そんなことをしたら、どうしても栄養が偏る。しかも、最近は塩昆布を好んで食べていたらしい。そのためだろう、血圧が異常に高くなっていたという。
聞くところによると、4/30に農作業から戻り、そのまま心不全か動脈瘤か、循環器系が原因で死亡したとのことである。近くに住む勇叔父さんの弟が、「車の出入口のシャッターが少し開いたままになっている」のを不審に思い、死亡を発見したとのことだった。
母親の家系はそんなに血圧が高くないはずなので、やはり食生活が悪かったのだろう。男たるもの、多少の料理はできないといけない。
「で、どやねん」と質問されると、実のところ、僕は料理を適当にこなせる。野菜の料理は得意かもしれない。ホヤ(何でホヤやねん)やイカを一匹買ってきてさばいたこともある。自分が食べるのだから、適当に切り刻めばいいのであって、その結果が美味ければ「良し」である。変にこだわる必要は皆無だと思う。もっとも、ホヤを切り刻んだ時は、量が多すぎ、最後の10切れくらいになると「いやー、ナメクジを食べてるのかな」と思うようになった。意地で完食はしたものの、厭きた。イカは、ワタをゴミ箱に捨てたところ、ハエの溜まり場となった。
話を戻すと、農家の相続は難しい。田畑があるから、それを誰が受け継ぐのかの難問である。母方の実家の村は、いろんな果物を作っていて、昔から豊かだった。それでも農家の後継ぎが乏しい。このため、村全体として高齢化が急速に進んでいる。日本の農家の未来について、理想論だけではすまないのである。
「誰か、しっかりと農業をやれや」「やらしたら」という政府の思惑だけでは、何の進展もない。「大臣をはじめ政治家が、まずは率先して畑を耕したらどや」と思ってしまう。
2015/05/20