川北英隆のブログ

海外旅行は嵐を呼ぶ

友人O氏と話をしていて、僕の海外旅行が嵐を呼ぶのではないかと何回か話題にしている。最近ではイエメンであり、帰国後に分裂状態に陥った。アルジェリアに行った時はアラブの春が勃発した。
思い過ごしかもしれないものの、僕の場合、事件のない海外旅行を探すのが難しい。このことがいずれ「出版ネタ」になるのではと思っている。
それで、直前のタイとラオスの旅行である。実は事件が発生していた。メコン河岸の町、ノンカイのホテルに入った夜にメールをチェックすると、「母親側の叔父さん(長男)が死去した」とのメールが入っていたのである。海外の、それも遠方まで来てしまっていたから、少し迷った末に、葬儀への出席は容赦してもらうことにした。同時に妹にメール(Cメール)を入れ、代理で対応してくれるように依頼した。
帰国してから確認すると、僕がタイに出発する前日、自宅で亡くなっていたとのこと。奥さんが入院しているので、発見が2日遅れたらしい。もしも、死亡した当日に知らせが入っていたのなら、ミャンマーに続いて旅行は中止になっていただろう。
叔父さんには大変世話になっていた。叔父さんは母の実家を継いでいたので、高校の頃まで、年に2回程度、夏と冬に遊びに行っていた。スイカ、モモ、ナシ、ブドウなどを母によく届けてくれた。小学生の頃、夏休みに行くと、クワガタ取りに連れってもらったこともある。それだけに、葬儀に出席できなかったことを申し訳なく思う。
もう一点、海外旅行中に死去の連絡が入ることを以前から恐れていた事実も言わないといけない。とくに両親がいるうちは、どちらかの死去の場合、それこそ何が何でも戻らないといけないだろうから、「連絡がないように」と祈る思いだった(ほんまに)。両親の心配がなくなり、祈らなくなった直後に、その恐れが本当に生じたのである。
実は今日、母親の満中陰(49日)を執り行った。法要の後の食事会で叔父さんの葬儀と海外旅行の関係の話になったので、残っている叔父さんや叔母さんに「僕の場合、海外旅行中に連絡があったら、葬儀には出席できないだろう(しないだろう)」ことを十分に知ってもらったのではないかと思っている。

2015/05/16


トップへ戻る